内蔵ストレージからSDカードへ ― Labpano/PanoX全モデルの360度カメラ データ復旧ガイド

コラム|

Labpano・PanoXの360度カメラ、内蔵ストレージ主軸からSDカード主軸へ切り替わった保存方式

360度カメラの記録メディアは、SDカード方式が主流だと思われがちですが、メーカーやシリーズによっては内蔵ストレージのみで完結する設計を採用しているケースもあります。中国メーカーLabpano(旧社名:Pisofttech)が展開してきた360度カメラも、その代表例のひとつです。

Labpanoは、不動産内覧やライブ配信、バーチャルツアー用途向けの「Pilot」シリーズ(Pilot Era・Pilot One・Pilot One EE・Pilot Lock)を先に展開し、その後、よりコンシューマー・アクションカメラ向けの「PanoX」シリーズ(PanoX V2・PanoX V3)を展開しています。この2つの世代を比べると、記録メディアの設計方針が大きく異なっていることがわかります。Pilotシリーズは内蔵ストレージのみで撮影データを保持する設計であるのに対し、PanoXシリーズはMicroSD(TF)カードを主な記録媒体とする設計に転換しています。

この違いは、単なるスペック上の話にとどまりません。本体が故障した際にデータをどう取り出すか、というデータ復旧のアプローチそのものが世代によって変わってくるためです。本記事では、Labpano・PanoXの各モデルのストレージ仕様を整理したうえで、それぞれのタイプで想定されるデータ消失の原因と、データ復旧の考え方をご紹介します。

Pilotシリーズ ― 内蔵ストレージのみで完結する設計

Labpanoの「Pilot」シリーズは、いずれも内蔵ストレージ(UFS方式)のみで撮影データを保持する設計で、外部メモリーカードスロットを持たない点が共通しています。

Pilot Eraは、内蔵512GBのUFSストレージのみを搭載しており、メモリーカードスロットは搭載していません。撮影した8K映像・写真は、すべて本体内蔵ストレージに直接記録される仕組みです。

Pilot Oneおよびその拡張版であるPilot One EE(Enhanced Edition)は、64GB・128GB・512GBという3つの内蔵容量のバリエーションが用意されていますが、いずれの容量でも外部メモリーカードスロットは搭載されていません。Pilot One EEは、GPS機能の搭載やIP65相当の防塵防水性能の追加が主な変更点で、基本的なハードウェア構成はPilot Oneと共通です。

Pilot Lockは、不動産・観光施設・常時監視配信・遠隔医療といった現場に据え置いて使う、屋外・産業用途向けの8Kライブ配信カメラです。IP68相当の防塵防水性能と低温環境向けの自己発熱機能を備えていますが、こちらも外部メモリーカードスロットは搭載されておらず、内蔵ストレージのみで運用する設計です。ただし、内蔵ストレージの具体的な容量については公開情報から確認できなかったため、この点は断定を避けます。

高解像度な8K映像を安定した速度で書き込み続けるため、外部メモリーカードに頼らず、あらかじめ組み込まれた内蔵ストレージを主軸とする設計を選んだシリーズだったと考えられます。

Pilotシリーズ 全モデル ストレージ仕様一覧

モデル ストレージ方式 特徴
Pilot Era 内蔵UFS 512GBのみ
メモリーカード非対応
全天球型8Kカメラ
自動バッチ編集機能
Pilot One(64GB) 内蔵UFS 64GBのみ
メモリーカード非対応
手のひらサイズ8K
ライブ配信・3Dツアー向け
Pilot One(128GB) 内蔵UFS 128GBのみ
メモリーカード非対応
同上
Pilot One(512GB) 内蔵UFS 512GBのみ
メモリーカード非対応
同上
Pilot One EE(128GB) 内蔵UFS 128GBのみ
メモリーカード非対応
Pilot One拡張版
GPS内蔵・IP65防塵防水
Pilot One EE(512GB) 内蔵UFS 512GBのみ
メモリーカード非対応
同上
Pilot Lock 内蔵ストレージのみ
(容量未確認)
メモリーカード非対応
屋外・産業用途
IP68防塵防水・自己発熱

※製品ラインはすべてPilotシリーズです。本記載内容に誤りを含んでいる可能性もございます。

PanoXシリーズへの転換 ― 記録媒体はSDカードへ

Pilotシリーズが不動産・ライブ配信・産業用途を中心に据えていたのに対し、後発の「PanoX」シリーズ(PanoX V2・PanoX V3)は、Vlog撮影やバイクツーリングなど、より個人ユーザー・アクションカメラ用途を意識したラインナップです。この用途の変化にあわせて、記録メディアの設計もMicroSD(TF)カードを主軸とする方式へと転換しています。

PanoX V2には6GBのシステムメモリが搭載されていますが、これは動作用の一時領域であり、撮影データの保存に使われる容量ではありません。撮影した72MP静止画や5.7K/30fps動画などの記録データは、すべて別途装着するMicroSDカード(最大1TB、U3/V30以上の速度クラス推奨)に保存される仕組みです。スペック表に「内蔵ストレージ」という記載があっても、これは記録用の容量ではないため、混同しないよう注意が必要です。

PanoX V3はV2の後継アクションカメラで、内蔵ストレージを搭載せず、TFカード(MicroSDカード)のみで撮影データを記録する設計です。対応容量の上限については情報源によって幅があり、64GB〜1TBに対応するという情報もありますが、公式な仕様として明確に裏付けが取れる一次情報までは確認できませんでした。

このように、Labpano・PanoXブランド全体を見渡すと、初期の産業・プロ向けモデル(Pilotシリーズ)は内蔵ストレージ主軸、近年のコンシューマー・アクション向けモデル(PanoXシリーズ)はMicroSDカード主軸という設計の転換が起きているようです。

PanoXシリーズ 全モデル ストレージ仕様一覧

モデル ストレージ方式 特徴
PanoX V2 システムメモリ6GB
(記録用途では非搭載)
MicroSD対応(最大1TB
U3/V30以上推奨)
Vlog・アクションカメラ
72MP静止画/5.7K動画
4K360度ライブ配信対応
PanoX V3 内蔵ストレージ非搭載
TFカード(MicroSD)
のみで記録
(容量上限は未確認)
V2後継の防水設計
アクションカメラ

※製品ラインはすべてPanoXシリーズです。本記載内容に誤りを含んでいる可能性もございます。

内蔵ストレージ型・SDカード型、それぞれのデータ消失原因とデータ復旧の考え方

Pilotシリーズ(内蔵UFS型)の場合

Pilot Era・Pilot One(EE)・Pilot Lockのように、基板に直付けされたUFSチップへ撮影データを記録する構造の機種では、本体の水没や落下によって基板そのものが損傷したり、内蔵チップ自体が物理的に破損したりすると、通常の初期化・データ復元ソフトでは対応できないケースがあります。この場合は、基板修復や、チップを取り外して個別に読み出す技術による対応が必要になる場合があります。

PanoXシリーズ(SDカード型)の場合

PanoX V2・PanoX V3のように、MicroSD(TF)カードを記録媒体とする機種では、データ消失の原因はカードそのものに起因することが多くなります。カード内部のチップの物理的な損傷や、コネクタ部分の接触不良といった物理障害のほか、誤ってフォーマットしてしまった、撮影中に電源が落ちてファイルシステムが壊れてしまった、といった論理障害も主な原因のひとつです。

いずれのタイプでも、故障の状態や原因によって適切な対応方法は異なります。ご自身での分解や、市販のデータ復元ソフトの実行は、状態を悪化させてしまう可能性があるため、まずは症状を専門業者に確認いただくことをおすすめします。

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  1. 高度な基板修復・チップオフ技術:内蔵ストレージが基板に直付けされている機種でも、基板の修復やチップを個別に取り外して読み出す技術に対応しています。
  2. 対象メディア特有のデータ構造解析:UFS・MicroSDなど、記録方式ごとに異なるデータ構造を理解した上で復旧作業にあたります。
  3. 情報管理体制(NDA対応):お客様からお預かりするデータについて、秘密保持契約(NDA)に対応した情報管理体制を整えています。
  4. 初期診断無料・完全成功報酬制:診断の時点では費用が発生せず、データ復旧に成功した場合のみ料金が発生する仕組みです。
  5. お支払い前に「復旧データリスト」を確認可能:ご請求前に、実際に復旧できたデータの一覧をご確認いただけます。

 

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ご依頼の流れ

  1. お問い合わせ:お電話・お問い合わせフォームより、症状や機種名(Pilot Era/Pilot One/Pilot One EE/Pilot Lock/PanoX V2/PanoX V3など)をお知らせください。
  2. 初期診断(無料):実機をお預かりし、内蔵ストレージまたはMicroSDカードの状態を診断いたします。
  3. 復旧データリストのご提示:復旧可能なデータの一覧をご確認いただいた上で、正式にご依頼いただけます。
  4. データ復旧作業:ご依頼後、専門技術による復旧作業を進めます。
  5. 納品・お支払い:復旧データの納品後、完全成功報酬制に基づきお支払いいただきます。

まとめ

Labpano・PanoXブランドの360度カメラは、Pilotシリーズ(Pilot Era・Pilot One・Pilot One EE・Pilot Lock)が内蔵UFSストレージのみで撮影データを保持する設計であるのに対し、後発のPanoXシリーズ(PanoX V2・PanoX V3)ではMicroSD(TF)カードを主な記録媒体とする設計に転換しています。同じブランドの製品であっても、世代によって記録方式がまったく異なるため、故障時に想定されるデータ消失の原因や、必要となる復旧アプローチも変わってきます。まずはお使いの機種がどちらの記録方式にあたるのかを確認したうえで、状況に応じた対応をご検討ください。

そのデータ、
まだ諦めないでください

現在、お手元のHDDやSSDなどで、認識しない・異音がするといったトラブルが発生していませんか?
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手遅れになる前に、ぜひご相談ください。

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※復旧データリストをご確認いただき、納品を希望される場合にのみ費用が発生いたします。
キャンセルの場合、機器の送付・返却にかかる往復の送料は、お客様のご負担となります。