首にかけるだけの360度カメラから、自治体も導入する本格ボディカムまで―LINKFLOW製ウェアラブルカメラのデータ復旧ガイド

コラム|

首にかけるだけの360度カメラから、自治体・警備現場のボディカムまで――LINKFLOW製ウェアラブルカメラの記録データが消えたとき

LINKFLOW(リンクフロー)は、韓国発のウェアラブルカメラメーカーです。同社の名前を一躍広めた「FITT360」は、首にかけるだけでハンズフレフリーに360度全周囲を撮影できる、個人ユーザー向けのネックバンド型カメラとして登場しました。旅行や趣味の記録、日々のログ撮影といった用途で使われている方も多いのではないでしょうか。

一方で、LINKFLOWの製品ラインアップはそれだけにとどまりません。自治体や警備会社、公共機関の現場担当者が導入する本格的なボディカム(P1000 5G、P3000など)や、自治体・公共機関向けの専用モデル(PB100G)まで、個人向けの手軽な製品から法人・公共向けの本格的な記録機器まで、幅広い層に向けた製品を展開しているのが特徴です。

用途が幅広いぶん、機種によって記録データの保存方式(内蔵ストレージのみ、内蔵ストレージ+microSDカード、microSDカードのみ、など)も細かく異なります。この記事では、LINKFLOWのウェアラブルネックバンド型・ボディカム型・アクション/ヘルメット装着型の各モデルについて、記憶方式を整理したうえで、「本体が壊れて撮影データが読み出せなくなった」「microSDカードが認識しなくなった」といったトラブルに直面したときにどう対処すればよいかをご紹介します。

LINKFLOWとはどんな会社か

LINKFLOWは、韓国・ソウルに拠点を置くウェアラブルカメラの専業メーカーです。同社の公開資料によれば、サムスンの社内ベンチャー支援プログラム「Samsung C-Lab」からのスピンオフ企業として設立され、2016年には世界初となるウェアラブル360度ネックバンドカメラを発表したとされています。その後継製品として登場したのが「FITT360」で、2018年・2019年・2020年とCESイノベーションアワードを連続受賞するなど、国際的にも評価されてきた製品です。

個人向けのFITT360シリーズで技術と実績を積んだ後、LINKFLOWは自治体・公共機関・警備業界向けの本格的なボディカム(Pシリーズ)や、業務用の360度記録システム(NEXXシリーズ)へと事業領域を広げています。同社の資料には、防衛関連機関からの認定や、法人向け映像管理システムとの連携実績なども記載されており、コンシューマー向け製品と法人・公共向け製品の両輪で展開しているメーカーだと言えます。

このように用途の幅が広いメーカーであるがゆえに、モデルごとの記憶方式(内蔵ストレージの有無、microSDカードの対応可否や上限容量)にも違いが出てきます。次のセクションから、カテゴリー別に整理していきます。

ウェアラブルネックバンド型(360度・全周囲カメラ)の記憶方式

首にかけてハンズフリーで360度全周囲を撮影できる、LINKFLOWの代表的なネックバンド型シリーズです。個人向けのFITT360系と、自治体・公共機関向けのPB100G、産業・法人向けのNEXX360が含まれます。

モデル 記憶方式(内蔵/microSD) 備考
FITT360
一般・個人(B2C)向け
内蔵:64GB
外部microSD:最大128GB
LINKFLOWの代表的な個人向けモデル
FITT360 PB
個人向け・ドライブレコーダー用途兼用
内蔵:64GB
外部microSD:最大128GB
ネックバンド型のドライブレコーダーとしても販売
FITT360PBα
個人向け・バイク乗車時の装着に特化した派生モデル(日本市場向け)
内蔵:64GB
外部microSD:最大128GB
配線不要でヘルメットなしでも首にかけるだけで装着可能。高い襟やフードが後方カメラを遮ることがある点に注意
PB100G
自治体・公共機関向けボディカム(政府調達専用製品)
内蔵:64GB
外部microSD:最大128GB
韓国の政府電子調達システム経由のみで販売される公共専用モデル
NEXX360
産業・法人(B2B)向け360度ネックバンド
内蔵:64GB
外部microSD
本体のネックバンド部とは別に、コントロールユニット(記録本体)を組み合わせて使用する2ピース構成

なお、NEXXシリーズには上記のネックバンド型NEXX360のほかに、「NEXX-SA」という製品も存在します。こちらは首にかけるウェアラブル機器ではなく、三脚などに据え付けて使う一辺30cm・重量約3.2kgの「モバイルCCTV(360度4チャンネル監視カメラ)」で、内蔵ストレージは64GBです。同じNEXXの名前がついていても装着方法・用途がまったく異なる別モデルですので、混同しないようご注意ください。

※本記載内容に誤りを含んでいる可能性もございます。ご自身の機種の正確な仕様については、購入時の付属マニュアルや販売店にもあわせてご確認ください。

ウェアラブルボディカム型(胸部固定・単眼/広角カメラ)の記憶方式

警備、現場調査、警察・自治体の実務などで胸部や肩に装着し、前方撮影やリアルタイム映像伝送を行うモデル群です。Pシリーズを中心に、機種ごとに記憶方式がはっきり分かれているのが特徴です。

モデル 記憶方式(内蔵/外部microSD) 備考
P1000 5G
5G通信対応・ハイエンドボディカム
内蔵:128GB
外部microSD
AES-256によるデータ暗号化に対応
P2000
B2B向けボディカム
内蔵:64GB(UFS)
外部microSD:最大256GB
AES-256によるデータ暗号化に対応
P3000
B2B向けポータブルボディカム
内蔵:64GBのみ
外部microSD:非対応(スロットなし)
「データをすべて内蔵メモリに保存し、SDカードのように紛失するリスクをなくす」という設計思想が公式に明記されています。AES-256によるデータ暗号化に対応
P3000A
P3000の姉妹モデル(210°広角特化)
内蔵:64GBのみ
外部microSD:非対応(スロットなし)
P3000と同様、内蔵メモリのみで記録。AES-256によるデータ暗号化に対応
NEXX ONE
AI機能・双方向通話(VoIP)対応モデル
内蔵:非搭載
外部microSD:Class10以上のみ対応・最大64GB
公式マニュアルでは、カードを挿入していない状態では本体の電源が入らない仕様と案内されています

NEXX ONEについては、実際にはNEXX360と同じくネックバンド一体型(ネックカメラユニット+コントロールユニット+クレードル)のハードウェアで、胸部固定の単眼カメラではありません。双方向通話や見守り用途での使われ方がボディカムに近いため本記事ではこのカテゴリーに含めていますが、装着方法としてはネックバンド型に近い点はあわせてご留意ください。

P1000 5G・P2000・P3000・P3000AはいずれもAES-256方式のデータ暗号化に対応した設計です。暗号化そのものを担うセキュリティ素子や基板部分が破損していなければ、通常どおり起動して復号したうえでの基板修理・データ復旧が可能な場合があります。一方で、そのセキュリティ素子自体が物理的に破壊されてしまった場合は、復旧が難しくなると考えられます。実際にどこまで復旧できるかは機体の損傷状況によって異なりますので、まずは診断でご確認いただくことをおすすめします。

※本記載内容に誤りを含んでいる可能性もございます。ご自身の機種の正確な仕様については、購入時の付属マニュアルや販売店にもあわせてご確認ください。

アクション・アウトドア・ヘルメット装着型カメラの記憶方式

自転車・バイクやアウトドアギア、ヘルメットに固定して撮影する、防犯・記録用途のカメラです。

モデル 記憶方式(内蔵/外部microSD) 備考
LINKFLOW BOLD
4K UHD アクション・セーフティカメラ
内蔵:64GB(UFS)
外部microSD:最大256GB
(メーカーは128GB以下の使用を推奨)
衝撃検知による自動録画ロックやSOSアラート機能を搭載

このほか、LINKFLOWの公式カタログにはヘルメット装着型として「HELMET360」という製品名も掲載されていますが、記憶方式を含む詳細な仕様は、現時点で公開されている情報からは確認できませんでした。お手元にHELMET360をお使いの方は、記憶方式(内蔵ストレージの有無やmicroSDカードの対応可否)について、購入時の説明書や販売店に個別にご確認いただくことをおすすめします。

※本記載内容に誤りを含んでいる可能性もございます。ご自身の機種の正確な仕様については、購入時の付属マニュアルや販売店にもあわせてご確認ください。

記憶方式の違いによって、データ復旧のアプローチも変わります

ここまで見てきたとおり、LINKFLOW製ウェアラブルカメラは大きく分けて「内蔵ストレージ+microSDカード」「内蔵ストレージのみ」「microSDカードのみ」という3つの記憶方式に分かれています。どの方式で記録されていたかによって、データが読み出せなくなったときの状況や、復旧のアプローチは変わってきます。

FITT360シリーズやPB100G、LINKFLOW BOLDのように内蔵ストレージとmicroSDカードを切り替えて使うタイプでは、本体の内蔵チップ自体が故障している場合と、装着していたmicroSDカード側が故障している場合とで、原因の切り分けが必要です。本体が水没や落下などで基板ごと損傷している場合は、基板修理やチップ単位での作業が必要になることがあります。一方、microSDカード側の異常(認識しない、フォーマットを求められるなど)であれば、カード単体の解析で読み出せる可能性があります。

P3000・P3000Aのように内蔵ストレージのみで記録するモデルの場合、記録データはすべて本体内部のメモリチップに保存されています。そのため、本体の基板や内蔵チップ自体が損傷すると、映像データもその中に閉じ込められた状態になります。このようなケースでは、チップを基板から取り外して直接データを読み出す作業(チップオフ)が必要になる場合があります。

NEXX ONEのようにmicroSDカードのみで記録するモデルでは、本体側の故障よりも、カード自体の破損(接触不良、コントローラーの故障、物理的な破損など)が主な原因になるケースが多くなります。

また、P1000 5G・P2000・P3000・P3000AはAES-256によるデータ暗号化に対応しています。暗号化を担うセキュリティ素子自体が無事であれば、正規の手順で復号したうえでのデータ復旧が可能な場合がありますが、その素子自体が物理的に破壊されている場合は復旧が困難になると考えられます。どちらのケースに当てはまるかは、実機を確認しないと判断できない部分が多いため、まずは診断をおすすめしています。

いずれの記憶方式であっても、記録データの一部だけが読み出せなくなっているケースと、記録媒体全体が認識できなくなっているケースとでは状況が異なります。ご自身で無理に電源を入れ直したり、フォーマットを試したりすると、かえって状態を悪化させてしまうことがありますので、異常に気づいた時点でできるだけ早く、それ以上の通電や操作を控えていただくことをおすすめします。

秋葉原データ復旧スクラッチラボが選ばれる理由

LINKFLOW製ウェアラブルカメラの内蔵ストレージやmicroSDカードなど、さまざまな記録媒体からのデータ復旧に対応する秋葉原データ復旧スクラッチラボが選ばれている理由は、次の5点です。

  1. 高度な基板修復・チップオフ技術:内蔵メモリチップが基板に直接実装されているモデルでも、チップを取り外して直接データを読み出す技術に対応しています。
  2. 対象メディア特有のデータ構造解析:機種ごとに異なるファイルシステムや記録フォーマットの構造を解析したうえで、データの復旧を行います。
  3. 情報管理体制(NDA対応):業務利用のボディカムなど、機密性の高い映像データも安心してお預けいただけるよう、秘密保持契約(NDA)にも対応しています。
  4. 初期診断無料・完全成功報酬制:診断だけでも費用はかからず、データが復旧できなかった場合に料金は発生しません。
  5. お支払い前に「復旧データリスト」を確認可能:お支払いいただく前に、どのデータがどこまで復旧できているかをリストでご確認いただけます。

これまでの復旧実績については、Googleレビュー(星5評価)もあわせてご覧ください。
https://share.google/EH9lSquxPh8dO7KdR

ご依頼の流れ

LINKFLOW製ウェアラブルカメラの映像データが読み出せなくなった場合は、まずはお電話またはWebフォームからお気軽にご相談ください。

秋葉原データ復旧スクラッチラボ
電話番号:0120-905-910
営業時間:10:00〜19:00(年中無休)
所在地:東京都千代田区外神田4丁目9-7 スペーシア秋葉原B1

  1. お問い合わせ・お申し込み:お電話またはWebフォームより、機種名や症状(本体が起動しない、microSDカードを認識しない、など)をお知らせください。
  2. 初期診断:機器をお預かりし、まずは無料で状態を診断します。診断結果と概算費用をご案内します。
  3. 復旧作業:ご依頼が確定したのち、機種・記憶方式に応じた復旧作業を行います。
  4. 復旧データリストのご確認:お支払いの前に、復旧できたデータの一覧をご確認いただけます。
  5. ご請求・データお引き渡し:完全成功報酬制のため、データが復旧できた場合のみご請求します。全国配送対応のため、お住まいの地域を問わずご利用いただけます。

初期診断無料・完全成功報酬制・全国配送対応にてご対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

LINKFLOWは、首にかけるだけで360度撮影ができる個人向けのFITT360シリーズから、自治体・警備現場が導入する本格的なボディカム(Pシリーズ)や産業向けの360度記録システム(NEXXシリーズ)まで、幅広いラインアップを展開するメーカーです。

その分、モデルごとの記憶方式は「内蔵ストレージ+microSDカード(同時使用不可)」「内蔵ストレージのみ」「microSDカードのみ」と大きく異なります。特にP3000・P3000Aのように内蔵メモリのみで記録するモデルや、NEXX ONEのようにmicroSDカードのみで記録するモデルは、他の機種とは異なる注意が必要です。

ご自身が使っているモデルがどの記憶方式なのかを把握しておくことは、万が一のトラブル時に落ち着いて対処するための第一歩になります。記録データが読み出せなくなってしまった際は、状態を悪化させる前に、早めに専門業者へご相談いただくことをおすすめします。