Kandao(カンダオ)には3つの顔がある―QooCam・Meeting・Obsidian、シリーズごとに全く違う保存方式とデータ復旧ガイド

コラム|

Kandao(カンダオ)には3つの顔がある―QooCam・Meeting・Obsidian、シリーズごとに全く違う保存方式

Kandao(カンダオ)は、360度・3D撮影技術を強みとする中国発のカメラメーカーです。「360度カメラ」というと個人利用の撮影機材というイメージを持たれがちですが、実際のKandaoの製品ラインは大きく3つの系統に分かれており、それぞれ想定している使い方も、データの保存方式もまったく異なります。

ひとつは個人・クリエイター向けの360度/3Dカメラ「QooCam」シリーズ、もうひとつはオンライン会議室に設置して使う全天球会議カメラ「Meeting」シリーズ、そしてもうひとつが放送・映画制作など業務用途に使われるプロフェッショナル360度シネマカメラ「Obsidian」シリーズです。

この3系統は、同じKandao製品でありながら「内蔵ストレージの有無」「microSDカードとの併用方法」「上限容量」がモデルごとに大きく異なります。そのため、いざ「動画が再生できない」「カードを認識しない」「本体が起動しない」といったトラブルが起きたとき、原因の切り分け方も、データ復旧のアプローチも機種によって変わってきます。この記事では、Kandaoの主要モデルを保存方式ごとに整理しながら、それぞれで起こりやすいデータ消失の原因と、復旧を検討する際に押さえておきたいポイントを解説します。

Kandao全モデル一覧―保存方式で見るQooCam・Meeting・Obsidianシリーズ

まず、現行および過去に販売されたKandaoの主要モデルを、系統別・保存方式別に整理しました。ご自身の機種がどの保存方式に該当するかを確認したうえで、以降のセクションを読み進めていただくと、原因の見当がつけやすくなります。

系統 メーカー モデル名 保存方式
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam(初代) microSDカードのみ(内蔵ストレージなし、最大256GB)
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam 8K 内蔵ストレージ64GB(基板直付けのeMMCとみられます)+microSDカード併用可(最大256GB)
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam 8K Enterprise QooCam 8Kをベースにライブ配信機能を強化した業務向けモデル。保存方式はQooCam 8Kに準じ、内蔵ストレージ+microSDカード併用とみられます
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam 3(通常版) microSDカードのみ(内蔵ストレージなし)
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam 3 Ultra 内蔵ストレージ128GB(実使用可能容量は約98.2GB)+microSDカード併用可
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam EGO 内蔵ストレージなし、microSDカードのみ(最大256GB)
QooCamシリーズ(個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ) Kandao(カンダオ) QooCam FUN 独立した内蔵ストレージやSDカードスロットを持たず、接続したスマートフォン本体のストレージに直接保存する方式
Meetingシリーズ(Web会議用全天球カメラ) Kandao(カンダオ) Kandao Meeting(初代) 録画用の独立した内蔵ストレージは持たず、原則としてPC接続用のWebカメラとして動作する方式とみられます
Meetingシリーズ(Web会議用全天球カメラ) Kandao(カンダオ) Meeting Pro 内蔵ストレージ64GB+microSDカード併用可(最大256GB)
Meetingシリーズ(Web会議用全天球カメラ) Kandao(カンダオ) Meeting Pro 2 内蔵ストレージ64GB+microSDカード併用可(最大1TB)
Meetingシリーズ(Web会議用全天球カメラ) Kandao(カンダオ) Meeting S 内蔵ストレージ64GB+microSDカード併用可(最大256GB)
Meetingシリーズ(Web会議用全天球カメラ) Kandao(カンダオ) Meeting Ultra 内蔵ストレージ64GB+microSDカード併用可(最大1TB)
Meetingシリーズ(Web会議用全天球カメラ) Kandao(カンダオ) Meeting Ultra Standard Meeting Ultraと同時発売されたタッチスクリーン非搭載版。保存方式はMeeting Ultraに準じるとみられます
Obsidianシリーズ(業務用プロフェッショナル360度シネマカメラ・参考) Kandao(カンダオ) Obsidian GO microSDカードスロットを6基搭載(各最大256GB、合計約1.5TB)
Obsidianシリーズ(業務用プロフェッショナル360度シネマカメラ・参考) Kandao(カンダオ) Obsidian R microSDカードスロットを6基搭載(レンズごとに個別カードへ記録、各最大256GB)
Obsidianシリーズ(業務用プロフェッショナル360度シネマカメラ・参考) Kandao(カンダオ) Obsidian S Obsidian Rと同世代の姉妹モデル。記録方式は同様の複数microSDカード方式とみられます
Obsidianシリーズ(業務用プロフェッショナル360度シネマカメラ・参考) Kandao(カンダオ) Obsidian Pro SSDストレージ(4TB/8TB/16TBの容量キットが用意されている業務用モデル)

なお、「Kandao Meeting Omni」は単体のハードウェアではなく、複数台のMeeting Pro/Meeting Sを連携させて大会議室に対応させるシステムソリューションであるため、上表には含めていません。保存方式は連携する個々のカメラ本体の仕様に準じます。

※本記載内容に誤りを含んでいる可能性もございます。特にQooCam 8K Enterprise、Kandao Meeting(初代)、Meeting Ultra Standard、Obsidian Sの記録方式については公開情報が限られているため、正確な仕様は必ずKandao公式サイトまたは購入店にご確認ください。

QooCamシリーズ―機種によって内蔵ストレージの有無が分かれる理由

QooCamシリーズは同じ「個人・クリエイター向け360度/3Dカメラ」というカテゴリーの中でも、保存方式の設計思想がモデルごとに異なります。QooCam(初代)やQooCam 3(通常版)、QooCam EGOのように内蔵ストレージを持たずmicroSDカードのみで運用するモデルがある一方、QooCam 8KやQooCam 3 Ultraのように内蔵ストレージとmicroSDカードを併用できるモデルもあります。

さらにQooCam FUNのように、本体に独立した内蔵ストレージやSDカードスロットを持たず、接続したスマートフォン本体のストレージに直接保存する方式のモデルもあります。この場合、データ消失の原因は本体側ではなく、接続していたスマートフォン側のストレージや、専用アプリの動作にあることが多い点に注意が必要です。

microSDカードのみのモデルでは、カード自体の破損(接触不良、ファイルシステムの破損、誤フォーマットなど)がそのままデータ消失の原因になります。カードリーダーで読み込めない、パソコンから「フォーマットしてください」と表示される、といった症状が典型的です。

一方、内蔵ストレージを備えるモデルは、基板に直付けされたメモリチップにデータが保存されているとみられ、カードのように取り外して別の機器で読み込むことができません。落下や水没による基板側の物理的な故障、あるいは起動不良によってデータへ一切アクセスできなくなるケースがあり、この場合は基板修復やチップオフといった技術的なアプローチが必要になります。

なお、QooCam 3 Ultraは「内蔵ストレージ128GB」と表記されていますが、実際にユーザーが使用できる容量は約98.2GBとされています。これはOSやファームウェア用の領域を差し引いた実使用容量であり、フラッシュストレージを搭載する機器では一般的に見られる仕様です。

Meetingシリーズ―会議室に設置されたまま使われる会議用カメラ特有のリスク

Meeting Pro・Meeting Pro 2・Meeting S・Meeting Ultra・Meeting Ultra Standardは、オンライン会議室に据え置いて使うことを前提とした全天球会議カメラです。個人が持ち歩くQooCamシリーズとは使われ方が異なり、複数人が共有する備品として長期間設置されたまま運用されることが多い点が特徴です。なお、初代の「Kandao Meeting」は録画用の独立した内蔵ストレージを持たず、原則としてPC接続用のWebカメラとして動作する製品とみられ、後継のPro/Sシリーズとは保存方式の考え方が異なります。

この使い方には、会議用カメラならではのリスクがあります。まず、複数の部署・複数の担当者が同じ端末を使い回すため、「誰がどの録画データを保存したか」「いつフォーマットされたか」が把握しづらくなりがちです。IT担当者が別の会議室への転用やキッティングのために本体を初期化した際、消してはいけない録画データまで一緒に消えてしまうケースも起こり得ます。

また、Meeting ProとMeeting Sは内蔵ストレージ64GB・microSDカード最大256GBという構成であるのに対し、上位のMeeting Pro 2・Meeting Ultra・Meeting Ultra Standardは内蔵ストレージ64GBに加えてmicroSDカードが最大1TBまで対応しています。デュアルタッチスクリーンを備え長時間の会議録画に対応する上位機種ほど、録画データの容量も大きくなりやすく、万が一のデータ消失時に影響する範囲も広くなる点は意識しておきたいポイントです。

また、複数台のMeeting Pro/Meeting Sを連携させて大会議室に対応させる「Kandao Meeting Omni」というシステムソリューションもあります。これは単体のハードウェアではなく複数カメラの連携構成であるため、データの保存方式は連携する個々のカメラ本体の仕様(内蔵ストレージ+microSDカード)に準じます。

Kandao製カメラでよくあるデータ消失の症状・原因

QooCam・Meeting両シリーズを通じて、以下のような症状・原因でのご相談が想定されます。

  1. microSDカードが認識しない・「フォーマットしてください」と表示される―カード内のファイルシステムが破損している状態です。安易にフォーマットを実行すると、それまで撮影したデータが読み出せなくなる可能性があります。
  2. 撮影した動画・写真ファイルが破損して再生できない―360度撮影特有のステッチング(複数レンズの映像を1つにつなぎ合わせる処理)を行う前の生データが破損しているケースを含みます。
  3. 本体の内蔵ストレージにアクセスできない・電源が入らない―基板側の物理的な故障が疑われる状態です。内蔵ストレージを備えるQooCam 8K、QooCam 3 Ultra、Meeting Pro/Pro 2/S/Ultra/Ultra Standardなどで起こり得ます。
  4. 誤って初期化・フォーマットしてしまった―特にMeetingシリーズのような共有端末で、他の担当者が意図せず初期化してしまうケースです。
  5. 落下・水没による物理的な損傷―屋外撮影や持ち運びの多いQooCamシリーズで想定される原因です。
  6. 専用アプリでの転送中にエラーが発生しファイルが消えた―撮影データを内蔵ストレージ・microSDカードからスマートフォンやPCへ転送する過程でのトラブルです。

※上記は想定される一般的な症状・原因の例です。個別の状況によって原因の特定方法は異なります。

内蔵ストレージとmicroSDカードで、データ復旧のアプローチが異なる理由

セクション2の一覧表からもわかるとおり、Kandao製カメラは同じブランドの中でも「内蔵ストレージあり」「microSDカードのみ」「本体に独立ストレージを持たずスマートフォン/PCに依存」という複数の保存方式が混在しています。この違いは、データ復旧を検討するうえで非常に重要です。

microSDカードのみのモデル(QooCam(初代)、QooCam 3通常版、QooCam EGOなど)は、カードを本体から取り出して専用の機器で読み出すことができるため、カード内のファイルシステムを解析し、破損・削除されたデータを抽出する、という比較的一般的な手順で対応が可能です。

内蔵ストレージを備えるモデル(QooCam 8K、QooCam 3 Ultra、Meeting Pro/Pro 2/S/Ultra/Ultra Standardなど)は、メモリチップが基板に直付けされているため、カードのように取り外して読み込むことができません。基板そのものの修復や、チップオフ(基板からメモリチップを取り外す作業)によって、本来のファームウェアの動作をブロックしながらチップの内容を読める状態にし、そこからデータを抽出・信号処理していく、より専門性の高い技術が必要になります。

そしてQooCam FUNやKandao Meeting(初代)のように、本体に独立したストレージを持たず接続先のスマートフォン・PCに保存する方式のモデルは、カメラ本体そのものを分解・診断してもデータには辿り着けません。この場合は、保存先だったスマートフォンやPC側のストレージ、あるいは同期していたクラウド・アプリのキャッシュ領域が復旧の対象になります。

ご自身の機種がどの保存方式に該当するかは、セクション2の一覧表で確認できます。トラブルが起きた際は、まず保存方式を確認したうえで、無理な自己解決(市販の復旧ソフトの実行や、基板への通電を繰り返すことなど)を避け、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

秋葉原データ復旧スクラッチラボが選ばれる理由

Kandao製カメラの内蔵ストレージ・microSDカードいずれのトラブルも、秋葉原データ復旧スクラッチラボにご相談いただけます。

  1. 高度な基板修復・チップオフ技術―内蔵ストレージが基板に直付けされているモデルでも、基板修復やチップオフによってデータへのアクセスを試みます。
  2. 対象メディア特有のデータ構造解析―360度撮影特有のステッチング前データや、各メーカー・機種ごとに異なるファイル構造を踏まえた解析を行います。
  3. 情報管理体制(NDA対応)―法人でご利用のMeetingシリーズなど、会議の録画データを含む機密性の高い情報も、秘密保持契約(NDA)のもと安心してお預けいただけます。
  4. 初期診断無料・完全成功報酬制―データが復旧できなかった場合の費用負担はありません。まずはお気軽にご相談ください。
  5. お支払い前に「復旧データリスト」を確認可能―実際に復旧できたデータの一覧を確認してからお支払いいただけるため、安心してご依頼いただけます。

ご依頼の流れ

Kandao製カメラのデータ復旧は、以下の流れでご依頼いただけます。お電話(0120-905-910、10:00〜19:00 年中無休)またはWebのお問い合わせフォームより、まずはお気軽にご連絡ください。

  1. お問い合わせ―電話またはWebフォームより、機種名(QooCam/Meeting/Obsidianのどのシリーズか)と症状をお知らせください。
  2. 初期診断(無料)―本体・microSDカードをお預かりし、内蔵ストレージ/カードそれぞれの状態を診断します。
  3. お見積り・復旧データリストのご提示―診断結果と、実際に復旧できる見込みのデータ内容をご確認いただきます。
  4. ご依頼確定・復旧作業―内容にご納得いただいたうえで正式にご依頼いただき、復旧作業を進めます。
  5. データ納品・お支払い―復旧データリストをお支払い前にご確認いただいたうえで、データを納品いたします(完全成功報酬制)。全国からの配送によるお預かりにも対応しております。

まとめ―Kandao製カメラは機種ごとの保存方式の違いを理解しておくことが重要

Kandao(カンダオ)は、個人向けの360度/3Dカメラ「QooCam」シリーズ、Web会議用の全天球カメラ「Meeting」シリーズ、そして業務用のプロフェッショナル360度シネマカメラ「Obsidian」シリーズという、性格の異なる3つの製品ラインを展開しているメーカーです。同じKandao製品であっても、内蔵ストレージの有無やmicroSDカードの上限容量、あるいはスマートフォン・PC依存の保存方式かどうかはモデルごとに異なり、それに応じてデータ消失の原因や復旧のアプローチも変わってきます。

まずはご自身の機種がどの保存方式に該当するのかを確認し、内蔵ストレージのトラブルであれば基板修復・チップオフといった専門的な技術が必要になる可能性が高いこと、microSDカードのトラブルであればカード解析による復旧が検討できること、そしてスマートフォン依存型のモデルでは保存先だった端末側の確認が必要になることを念頭に置いていただければと思います。

そのデータ、
まだ諦めないでください

現在、お手元のHDDやSSDなどで、認識しない・異音がするといったトラブルが発生していませんか?
症状が出たまま使用や通電を続けると、状態が悪化して復旧が難しくなることがあります。
手遅れになる前に、ぜひご相談ください。

\ 重度障害も対応可能 / お支払いは、データを見てから。
お見積りも、作業費も、0円※です。
※復旧データリストをご確認いただき、納品を希望される場合にのみ費用が発生いたします。
キャンセルの場合、機器の送付・返却にかかる往復の送料は、お客様のご負担となります。