Buffalo HD-AD8U3(内蔵HDD: WD80EAAZ)データ読み込み不可からの復旧事例

復旧事例|2026年07月9日

復旧事例の概要

復旧対象 Buffalo HD-AD8U3 (内蔵 WD80EAAZ) 8TB
故障症状 データにアクセスできず、他社診断で中度以上の物理障害と判定された。
診断内訳 ヘッド故障 重度

初期診断と復旧プロセス

初期診断

復旧対象のHDDをデータ復旧用装置PC-3000に接続したところ問題なく認識できる状態でした。
他社様の診断内容から、この後なにかしらの処置が必要となることが予想されたため、まずはシステムエリアへのアクセスを試みました。
システムエリアにアクセスした後、ファームウェアモジュールのバックアップを実行しましたが、一部の重要なモジュールでリーディングエラーが発生している状態が確認されました。システムエリアは冗長化されており、他方ではその重要なファームウェアモジュールは機能している状態でしたので、今回に関してはHDDは起動にまで至っていたのだと推測されます。
実際にデータ抽出を開始してみたところ、8本あるヘッドのうち特定のヘッドが劣化して全く読めない状態であることが分かりました。

磁気ヘッドの交換とデータ抽出

HDDを開封したところ、内部では特段異状は確認されず、また、スクラッチダスト等も発生している様子はなかったため、そのままヘッド交換を実施しました。
正常に機能するドナードライブから取り出したヘッドに交換し、データ抽出を再開しました。
読み出し作業は比較スムーズに進行し、最終的にはドライブ全体の99.99%以上のセクターを回収することができました。

復旧結果とチーフエンジニアの所感

復旧結果

データ抽出工程で回収したデータからファイルをサルベージしました。
ドライブ全体の99.99%のセクターを回収していたので、復旧結果は比較的良好で約1万件(4.3TB)のファイルを正常に復旧することができました。
250件程度のファイルはエラーを含んでしまいましたが、どれも動画ファイルで比較的サイズが大きい割にごく一部だけがエラーであったためか、20件ほどランダムにピックアップして再生できるか試してみたところ、いずれも再生できました。

担当エンジニアより

今回は前回の記事につづき、「AvalonRP」というファミリーに属するHDDの復旧事例をご紹介しました。
このモデルはヘッド交換等の作業も問題無く行えます。
このモデルのHDDでお悩みの方は、ぜひスクラッチラボまでご相談ください。

執筆者プロフィール

情報処理安全確保支援士。新卒で警察庁技官としてフォレンジック業務に従事。情報通信局長賞をはじめ、警察大学校附属の情報通信学校長賞など多数の表彰経験がある。その後、大手データ復旧業者を経て、株式会社FIXに入社。同社にてHDDやSSD、フラッシュメモリ、RAIDの論理障害から物理障害まで復旧業務の全工程に携わる。特にHDDの重度物理障害を得意とし、プラッターに傷が発生したスクラッチ障害を年間100件近く取り扱い、その多くを復旧に導いている。

チーフエンジニア

Buffalo HD-AD8U3(内蔵HDD: WD80EAAZ)データ読み込み不可からの復旧事例

現在、お客様の手元で上記と全く同じ症状、あるいは同型のHDDのトラブルが発生していませんか?
スクラッチ障害は、1秒ごとの通電がデータの破壊を進めます。手遅れになる前に、ぜひご相談ください。

\ 重度障害も対応可能 / お支払いは、データを見てから。
お見積りも、作業費も、0円※です。
※復旧データリストをご確認いただき、納品を希望される場合にのみ費用が発生いたします。
キャンセルの場合、機器の送付・返却にかかる往復の送料は、お客様のご負担となります。