Buffalo製 HD-LE3U3-BA(内蔵HDD:WD30EZRZ-22Z5HB0)

復旧事例|2026年05月26日

他社復旧不可判定からの救出

【障害概要】
Buffalo製 HD-LE3U3-BA(内蔵HDD:WD30EZRZ-22Z5HB0)。
他社にて「磁性体剥離(スクラッチ)により復旧不可」とされ、開封済み状態でのお持ち込みでした。プラッター全域の外周に傷がある絶望的な状況でしたが、内周エリアへのターゲット抽出を行い、ファイル構造を維持したままデータの回収に成功しました。

1. 診断結果:プラッター全6面の外周に深刻な傷

内部点検を実施したところ、データを読み書きする磁気ヘッドが物理的に変形・破損していました。また、3枚のプラッター(計6面)すべてにおいて、データが密集する「外周エリア」に深刻なスクラッチ(傷)を確認しました。

プラッターのスクラッチ状態
プラッター表面のスクラッチ(物理的損傷)

2. 作業内容:内周エリアへの集中抽出と管理領域の奪還

複数回のヘッド交換を実施し、ドライブを一時的に制御可能な状態へ。傷のある外周部分を読み取ろうとすると即座にヘッドが破損するため、比較的傷のない「記録面の内側」に絞ってデータ抽出を行いました。

作業の最終段階では、最も危険を伴うファイル管理領域(ファイル名やフォルダ構造の情報)の回収に挑戦。慎重なスキップ処理を繰り返し、管理領域の99.8%を回収することに成功しました。


精密制御によるプラッター読み取り作業

3. 復旧結果:2.4TB以上のデータを回収

管理領域の大半を回収できたことで、ファイル名やフォルダ構造を保持した状態での復旧が可能となりました。外周に配置されていた一部の実データは欠損しましたが、内周に記録されていた動画などの大容量ファイルは正常に回収できています。

状態 ファイル数 容量
Good(正常見込) 19,088 ファイル 1.27 TB
Bad(破損の可能性) 37,040 ファイル 1.20 TB
合計 56,128 ファイル 2.46 TB
💡 技術者からのひとこと
スクラッチ障害において、ファイル管理領域が外周にある場合、通常は「フォルダ構造ごと消失」してしまいます。本件では、危険な領域を最小限の負荷で読み取る高度な制御技術により、他社では不可能とされたデータの整合性を保った復旧を実現しました。諦める前に一度、専門設備を持つ弊社へご相談ください。

執筆者プロフィール

情報処理安全確保支援士。新卒で警察庁技官としてフォレンジック業務に従事。情報通信局長賞をはじめ、警察大学校附属の情報通信学校長賞など多数の表彰経験がある。その後、大手データ復旧業者を経て、株式会社FIXに入社。同社にてHDDやSSD、フラッシュメモリ、RAIDの論理障害から物理障害まで復旧業務の全工程に携わる。特にHDDの重度物理障害を得意とし、プラッターに傷が発生したスクラッチ障害を年間100件近く取り扱い、その多くを復旧に導いている。

チーフエンジニア

Buffalo製 HD-LE3U3-BA(内蔵HDD:WD30EZRZ-22Z5HB0)

現在、お客様の手元で上記と全く同じ症状、あるいは同型のHDDのトラブルが発生していませんか?
スクラッチ障害は、1秒ごとの通電がデータの破壊を進めます。手遅れになる前に、ぜひご相談ください。

\ 重度障害も対応可能 / お支払いは、データを見てから。
お見積りも、作業費も、0円※です。
※復旧データリストをご確認いただき、納品を希望される場合にのみ費用が発生いたします。
キャンセルの場合、機器の送付・返却にかかる往復の送料は、お客様のご負担となります。