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IO DATA HDCL-UTE3W(Western Digital WD30EZRZ)落下後に認識しなくなった症状のデータ復旧

カテゴリ :

スクラッチ障害(磁性体剥離)(2024年3月)

 

症状/障害判定

HDDを落下後、異音がして認識しない。開封後、スクラッチ障害(磁性体剥離)と判定。
 

作業期間

2週間程度
 

復旧結果

正常なファイルを230GB程度復旧(ファイル数は32,000件程度)
 

作業内容

今回のデータ復旧の対象はIO DATA製の外付けHDD HDCL-UTE3W、内蔵HDDはWestern Digital製のWD30EZRZ-22Z5HB0でした。

このHDDを取り出して通電してみると、ウィーンカシャカシャみたいな音が2回鳴ります。

ヘッド(=HDDのデータの読み書きを行う部品)が故障し、プラッター(=データを記録する円盤)上での位置が分からなくなると、このような状態に陥ります。

ちなみに、こんな感じの音です。(かなり雑音も入っていますが…)

 

このHDDを開封してみます。まずはこの写真。

ヘッドの様子です。ぐしゃぐしゃになっています。

下から3本目と5本目はピン先が曲がり、また、ほかのヘッドにはある黒い長方形の部分(スライダーと呼ばれます)が消失しています。

おそらく、落下の衝撃が激しかったのだと推測されます。

 

 

つづいてプラッターの様子です。

1枚目はプラッターに粉が付着している様子になります。

この粉は、ヘッドの停止位置にあるランプと呼ばれる部品とプラッターとが落下時の衝撃で接触し、それによって生じたプラスチック粉です。

プラッターの内側の円と外周の真ん中あたりに線のようなものが見えますが、これはスクラッチではなく、プラスチック紛がこの部分に集積しているだけです。

まだ傷がついていないとはいえ、この状態でデータ抽出を行うと、この部分のデータの読み取りの最中にほぼ確実にスクラッチ(磁性体剥離)を作ってしまいます。

そのため、プラッターのクリーニングを行い、きれいな状態にする必要がありました。

 

こんどは本当にスクラッチが発生しているプラッターの面です。

上の写真はプラッターの外側にダメージが、下の写真にはボツボツとした窪みが6連続で並んでいます。

 

上の写真のスクラッチは派手な傷ではないですが、厄介な傷です。何が厄介かと言うとその位置です。

通常、HDDは外側からデータを書き込んでいきます。

また、Windowsの場合、最初の方に書き込まれるデータというのはファイルの名前やサイズ、日時、データの所在番地等を示した管理的な領域です。(ファイルシステムに関連する部分です。ファイルシステムについてはこちら)。

すなわち、外側にダメージがあるということは、せっかくデータを抽出しても、ファイル名などに関する情報を喪失しているため、どのファイルのデータかわからなくなるという事態に陥ってしまうということです。

この面にそういったデータがなくても(実際本案件にはありませんでしたが)、動径方向の同じ位置にダメージがあると他の面の読み取りにも影響を与えかねません。

また、この位置のダメージはこのモデル特有の理由で難儀です。

 

下の写真は、落下時の衝撃が相当に強かったのでしょうか…?ここまで深い窪みは初めて見ました

この上をヘッドが通過したら、すぐさま故障してしまいそうです。

この面のデータを抽出する際には、この部分を通過しないよう策を施して外周部のデータを読み取り、外周部のデータが読み終わったらこの窪み付近のデータを取るという手順を踏みました。

 

今回のお客様が必要とするデータは写真や動画でした。

写真はよいのですが、動画ファイルはスクラッチ障害(磁性体剥離)が発生している案件だと、どうしても破損ファイルが発生してしまいます

スクラッチが発生していると、その部分を避けてデータの抽出を行う必要があるため、データの欠損が生じるからです。

また、スクラッチが発生している時点で細かいダメージが散在しており、読み取りエラーが発生してデータが欠損しまいます。

動画ファイルはサイズ大きいので、その分、欠損が生じる可能性が高くなってしまうのです。

冒頭では「正常なファイルを230GB復旧」と書きました。

ただ正直に言うと、本案件では1GBを越えるサイズの動画ファイルが多数存在し(中には数十GBのものもありました)、容量ベースでは1.6TBが欠損を含む破損ファイルとなってしまいました…。ちなみに、この1.6TBはファイル数でみるとたったの1,300件です。

とはいえ、部分的に欠損しても再生できるものが大半であったため、そういう点では復旧の意義はありました。

お客様にもご納得いただき、納品できました。

 

当ブログのスクラッチ障害はSeagate製のHDDが圧倒的に多いですが、Western Digital製のHDDもしっかりとスクラッチ障害(磁性体剥離)に対応しております。

お困りの際はぜひスクラッチラボへご相談ください。

他社様で開封されていても追加費用はありませんよ!

 

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