初期診断復旧できるデータの確認事前のお見積もり
は完全無料で対応いたします。
- PCが起動しなくなった
- ディスクを認識しなくなった
- データを消してしまった
- サーバーが起動しない
- 水没、落下などの物理破損
- ハードディスクから異音が聞こえる
上記以外のトラブルもまずはお気軽にご相談ください。
業界トップクラスのデータ復旧率!最新の設備とベテランエンジニアが大切なデータを復旧・復元します。
HDDにはプラッターと呼ばれる円盤の形をした内蔵部品があります。この部品は、HDDのデータを記録している最も重要な部品で、交換をすることはできません。
多くの復旧業者様では、プラッターに傷が発生していると復旧不可と診断されてしまいます。この傷は、「スクラッチ」と呼ばれたり「磁性体剥離」と呼ばれることもあります。また、プラッターに傷が発生している状態を「プラッター故障」と呼ぶこともあります。
当社では特殊な技術により、様々なモデル・メーカーのスクラッチ・磁性体剥離に対応することができます。
HDDの内部にはプラッターのほかに、データの読み書きに使用されるヘッドという針のような部品も内蔵されています。レコードプレイヤーのレコードと針をイメージして頂けると分かりやすいかもしれません。
HDDを落下させて強い衝撃を与えたり、寒暖差や湿度によってプラッターの状態が変化したりすることによって、両者が接触して出来た傷が「スクラッチ」です。
スクラッチは基本的には円の形を描きます。これは、HDDの起動時にはプラッターが回転していることから想像に難くないと思います。スクラッチの程度は様々で、太さのない線状のものもあれば、プラッターが深く抉られ幅のある傷となっているものもあります。
なお、当社では目視で視認可能なものをスクラッチとしています。顕微鏡で見ないと分からないような傷であった場合、特別な処置を施さなくてもヘッド交換で対応可能(単なる読み取りエラーとして現れる程度)なため、当社ではスクラッチ障害とは判定しません。
HDDに記録されたデータを読めるようになるまでには、概ね次のようなステップを踏みます。
故障したHDDの診断にはこの流れが非常に重要です。たとえば、Step1をパス出来ない場合、プラッターの回転に関与するものが故障しているということですので、基板故障、スティクション(ヘッド吸着)、モーター故障等が疑われます。Step2をパス出来ない場合、Step2はヘッドの動作に関与するのでヘッド故障が疑われます。Step3をパスできない場合は、ファームウェアを正常に読み込めていないということなので、ヘッドやセクターが劣化してファームウェアを読み込めないか、ファームウェアそのものに問題があると言えます。
これはHDDのデータ復旧においては基本なのですが、意外と書いてある記事は見当たりません。
HDDの起動の流れと故障の種類を列挙しましたが、本題のスクラッチ障害がありません。というのも、スクラッチの存在そのものはHDDの起動と直接は関係ないのです。ヘッドが機能しているかどうかが問題だからです。しかし、スクラッチ発生後の復旧作業においては、スクラッチの存在は障壁となります。
スクラッチ障害は、ヘッドとプラッターが接触することで発生します。この接触によりヘッドが故障してしまい、次回起動時にstep2を完遂できなくなってしまいます。これが、カッコンカッコンと異音を立てる状態です。ヘッドがプラッター上の位置情報を追えなくて迷子になっているような状態です。
ヘッドが壊れるならヘッドを交換すれば良いではないかと思われるかもしれませんが、ここでスクラッチが障壁となります。正常なヘッドに交換しても、Step2を完遂する前にスクラッチがヘッドを破壊するからです。また、仮にHDDがStep3も通過して正常に起動できたとしても、実はStep2の条件は起動中も満たしている必要があることが大半なので、データ抽出中にヘッドが破壊されたら再度ヘッドの交換作業が必要になります。ヘッドの交換が現実的な回数で済めば良いですが、スクラッチの程度によっては不可能ということになります。
このように、単純なヘッド交換のみでは基本的にスクラッチ障害には対応できません(もちろん、スクラッチの程度次第なので傷が浅ければ対処できる場面もあります)。
上記のStep2を通過したとしても、今度はStep3のファームウェアの読み込みも問題です。 スクラッチがあるということはスクラッチ以外の場所にも細かい傷があり、読み取りエラーとなることが多々あります。その細かい傷がシステムエリアと呼ばれるファームウェア用の領域にあったり、スクラッチそのものがシステムエリアにある場合は、ファームウェアを正常に読み込めません。この場合も、HDDはデータを読める段階には至りません。
スクラッチ障害のあるHDDからデータ復旧はなぜ難しいのか?データ抽出を開始するためのポイントは次の3つです。
この3つのポイントを全て抑えている復旧業者様は少ないため、一般的にスクラッチ障害への対応は困難であるとされています。
スクラッチの発生時、ヘッドがプラッターを抉ってしまうため、HDDの内部ではダストが発生します。このダストを放置すると、動作中にヘッドが汚れて読み取り能力が著しく悪化するだけでなく、新たなスクラッチが発生してしまいます。ダメージの拡大は深刻な事態を招き、データ復旧の継続が不可となることもあり得ます。当社ではこのような事態を避けるため、プラッターをクリーニングする技術があります。
また、HDDの起動のStep2の解決方法については、スクラッチ障害に対応できるとしているデータ復旧業者社様でも、そのアプローチは様々なようです。ヘッドを繰り返し交換する業者様もいれば、プラッターを研磨または加工する業者様もいらっしゃるようです。当社ではファームウェアの変更を行ってこのステップをパスする方法を採用しています。
ヘッド1本はプラッターの1つのデータ記録面を担当します。この方法ではファームウェアを制御することにより、スクラッチの存在する面においてヘッドがプラッター上の位置情報を追跡する義務から除外します。この方法の利点は、ファームウェアの制御さえできるのであれば、スクラッチの程度に関係なく画一的な手法でスクラッチ障害に対応出来ることです。何回ヘッドを交換すればよいか、どれくらい研磨が必要なのか、見極める必要は全くありません。また、ドナーとなるヘッドも大量に必要ということもなく、場合によっては元々のヘッドを使用することができるのでコストを抑えることができます。デメリットは、プラッターの枚数が少ないほど復旧データの欠損割合が大きくなることです。
さらに、先述のとおり、スクラッチ障害が発生している場合は、細かいダメージがシステムエリアと呼ばれるファームウェア記録領域に発生しているケースもあり、ファームウェア障害が併発しているパターンが頻繁にあります。また、スクラッチそのものがシステムエリア(またはシステムエリアを含む面)に発生していた場合、HDDはそのシステムエリアにアクセスすることができません。一般的には、HDDは2つの面にシステムエリアが存在し、冗長化されています。もし、そのうちの1つの面にスクラッチが入ってしまったら、本来は両輪であるのに片輪のみで起動しなければなりません。そういった状態では当然、起動の過程で問題が発生しやすく、その対応力が復旧の可否に大きな影響を及ぼします。
当社ではこの3つのポイントに対応する技術があるため、スクラッチ障害に対して高い再現性をもって対処することが可能です。スクラッチが発生している時点で多くの業者様では復旧不可となる一方、当社ではスクラッチが発生していても約7割は復旧に成功しています。
ここまでの内容の裏を返したような内容ですが、次のケースではスクラッチ障害からの復旧が残念ながらできません。
最初のStep2に関連するファームウェア制御ができない場合ですが、これは、ヘリウム充填ドライブや最新モデルのHDD、古すぎるモデルのHDD、あまり流通していないHDDが該当します。ヘリウム充填ドライブはヘリウムの問題ではなく、挙動を管理しているコントローラーがデータ復旧用のツールで対応していないためです。
2番目と3番目は起動のためのStep3を通過できないからです。
また、当社のスクラッチ障害へのアプローチはスクラッチを回避しながらデータ抽出を行う方法ですので、傷が広がりきっているとデータが抽出できません。
なぜ、こんな小さな会社でもスクラッチ障害に対応できるのか?と思われるのかもしれませんが、標準的なデータ復旧業者であればすでに保有しているであろう装置さえあれば、スクラッチに対応できます。特別な装置は必要ありません。技術や知見、経験といったエンジニアに属する部分が重要なのです。
なお、これはプラッターを研磨するといったアプローチを取っていないからでもあります。研磨するとなればそのための専用の機器が必要となります。しかし、弊社ではファームウェアを制御するだけなので、一般的なデータ復旧用の機器があれば十分なのです。
(なお、専用機器を使用してプラッターを研磨したとしても、いずれにしても傷のある部分からのデータ抽出はできないと思われます。すでに抉れてしまっているので、データは物理的に残存していません。むしろ、起動中のヘッド破損防止のために傷を浅くするほど研磨をしたら、傷が発生している面の「生きた」部分まで読めなくなってしまうのでは?)
また、極めて高性能なクリーンルームも必要ありません。もちろん、できるだけクリーンな環境で作業することはヘッドとプラッターの接触リスクを低減させますが、クラス100程度のクリーンベンチで十分であり、小さい会社であってもそれを用意することは難しくありません(データ復旧用の専用装置PC-3000の方が何倍も高価です)。スクラッチが発生している場合、むしろHDDの中身の方が汚いことが多いため、高性能なクリーンベンチやクリーンルームは特に必要ありません。
高性能な顕微鏡も必要ありません。プラッター上の傷を確認するためにライトは使用しますが、目視で確認できず、顕微鏡で見ないと分からない程度のダメージであれば、特別な対処は不要です。そういったダメージは、HDD起動に躓くというよりはデータ抽出中に読み取りエラーとして現れるようなダメージです。大局的な影響はありません。とはいえ、細かいダメージであってもシステムエリアにそれがある場合はHDDは起動できません。しかし、これは一般にはファームウェア障害に該当するものです。
大手との差は、強いて言えばドナーHDDの在庫ですが、大抵の案件で必要なパーツは弊社も揃えています。 また、24時間体制を敷けないことやエンジニアの人数が大手と比較したときのウィークポイントではありますが、スクラッチ障害のように時間のかかる案件においては、それほど大きな問題になることは無いと思います。納品までにかかる時間のうちその多くはデータ抽出にあてられますが、これはデータ復旧用の機器が行うだけですので人の手はそこまでかかりません。エンジニアの人数が利点となるのは簡単な案件を捌くときです。
当社には、スクラッチ障害への対応経験が圧倒的多数のエンジニアが在籍しています。全国各地のデータ復旧業者様や修理業者様からのスクラッチ障害案件を受けており、単にプラッターにスクラッチが発生しているだけでなく、ファームウェア障害を併発しているHDDからの復旧実績も多数です。
また、数多くの案件を経験したからこそ、モデルごとに適切な対応を行うことができます。スクラッチ障害への対応経験が豊富なため、スクラッチが発生している面であってもヘッドの挙動に注意してデータの抽出を行うといったことも実施しています。
異音がして読み込みができない
受付から納品まで6日間
スクラッチ障害が発生していたが、傷を避けて手早く復旧
他社様で復旧不可(開封済み)
受付から納品まで1か月程度
スクラッチダストにより内部が粉まみれの状態から復旧
他社様で復旧不可(開封済み)
受付から納品まで約10日程度
スクラッチ障害&オリジナルのROM(ファームウェア)が消失した状態からの復旧
スクラッチ障害が発生した場合、どうしてもスクラッチ発生箇所を回避する必要があるため、データの欠損が生じます。これは避けられません。データ復旧によって何かしらのデータが復旧できたとしても、どのファイルが復旧できて、どのファイルが復旧できなかったのか分からないと安心できないと思います。
しかし、当社ではどのファイルが正常に復旧できたのか、復旧に失敗して開けないファイルであるのか、開ける可能性はあるがエラーを含むファイルであるのか判断がつくよう、各ファイルに対して復旧ステータスを表示しています。また、復旧されたファイルにエラーが含まれる場合、ファイル全体に対するエラーの割合を表示しています。
当社ではシングルドライブのスクラッチ障害からのデータ復旧費用は、HDDの容量によらず、一律258,500円(税込)です。
プラッターにスクラッチ・磁性体剥離・傷が発生している場合の復旧費用を別途見積ではなく料金表に記載している業者は無いと思います。
しかも当社では他社様で診断済み、開封済みであっても、この値段のままです。
ただし、復旧したデータを記録するための媒体を当社で用意する場合は、別途その媒体の費用を頂戴します。
復旧データ記録用の媒体をお持ち込み頂いた場合は、追加費用はありません。
診断・お見積りに費用はかかりません。
復旧可能なファイルをCSV形式で提示、または、店頭で確認していただき、正式にご依頼となった場合にはじめて費用が発生します。結果にご満足頂けない場合は、キャンセルすることも可能です。その場合、作業費は発生致しません。
もちろん、良い状態でお持ちいただけるのであればそれに越したことはありませんが、「復旧業者選びは最初の1社目が大事」なんて言いません。開封されていても、何社目でも良いので当社に相談してみてください。無料で診断致します。培ってきた技術をもって、出来る限りの手を尽くします。
上記以外のトラブルもまずはお気軽にご相談ください。