【復旧事例】WD60EZAZ-00SF380|他社で「傷」と誤診されたプラッター汚れからの復旧

ご相談内容
他社様にて開封診断を受けた結果、プラッター(データ記録面)に傷があるため復旧不可能と判定されたHDDのセカンドオピニオンをいただきました。6TBと大容量のモデルであり、重要なデータが多数保存されているため、どうにか取り出したいとのご相談です。
ご依頼の背景
すでに開封済みの状態でお預かりしました。前述の通り、他社様では「物理的な傷」を理由に作業不可とされていましたが、弊社にて再点検を行ったところ、実際には傷ではなく特殊な「汚れ」が付着していることが判明いたしました。
診断結果
初期診断の結果は以下の通りです。
- – 対象媒体:Western Digital WD60EZAZ-00SF380
– 障害区分:重度物理障害(ヘッド故障・プラッター汚れ)
– 状態概要:プラッター表面に傷と誤認されるような付着物が認められました。また、磁気ヘッドの故障およびファームウェア領域の不整合により、正常な読み書きができない状態でした。

対応内容
以下の工程で復旧作業を実施いたしました。
- – 内部クリーニングを実施し、プラッター表面の付着物を精密に除去。
– 故障した磁気ヘッドを交換し、ご提供いただいた情報を元にファームウェアの修復を実施。
– 特殊な解析手法を用いて、ドライブが動作可能な状態でデータ抽出を開始。
– 不良セクタによる停止を回避しながら、ディスクイメージを取得。

復旧結果
物理的な損傷により一部の記録面からデータを回収できない箇所がありましたが、主要なパーティションから膨大なファイルを取得いたしました。
- – パーティション1:約37,193件(268.64GB)の正常ファイルを取得。
– パーティション2:約11,002件(366.59GB)の正常ファイルを取得。
– パーティション3:約10,926件(527.66GB)の正常ファイルを取得。
– 合計1.1TBを超える正常データの復旧を確認いたしました。
担当者コメント
データ復旧の現場では、プラッターの「傷」と「汚れ」の判別が非常に重要です。今回のように、他社様で傷と診断されたケースでも、実際にはクリーニングで除去可能な汚れであることがあります。汚れを傷と誤認して諦めてしまうのは、非常に勿体ないことです。また、重度の障害が発生した際に通電を繰り返すと、本当の「傷」に発展する恐れがあります。他社様で断られた場合でも、まずはそのままの状態でご相談いただくことが、復旧への可能性を繋ぎます。
まとめ
他社様で復旧不可と診断された事例や、大容量HDDの物理障害でお困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください。専門エンジニアによる再診断により、データの救出が可能になるケースがございます。
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