【復旧事例】WD WD5000AVCS|開封済みBDレコーダー内蔵HDDからのスクラッチ復旧

ご相談内容
ブルーレイレコーダーに内蔵されていたハードディスク(HDD)のデータ復旧依頼をいただきました。他社様で既に開封診断が行われており、復旧不可と判定された媒体です。内部にホームビデオなどの大切な録画データが残っているため、修復の可能性を探りたいとのご相談でした。
ご依頼の背景
記録されていたのは、ご家庭で撮影されたホームビデオのデータです。ブルーレイレコーダー本体から取り出されたHDD単体での受付となりました。他社様での開封作業を経て、プラッター表面にスクラッチ(傷)が確認されたため、厳しい状況での着手となりました。
診断結果
初期診断の結果は以下の通りです。
- – 対象媒体:Western Digital WD5000AVCS
– 障害区分:重度物理障害(スクラッチ障害・他社開封済み)
– 状態概要:内部点検の結果、プラッター上に微細なほこりの混入とスクラッチが認められました。
対応内容
以下の工程で復旧作業を実施いたしました。

- – プラッターの精密クリーニングおよびスクラッチ障害専用の処置を実施。
– 磁気ヘッド交換を行い、ドライブを正常に認識させる制御に成功。
– 傷の発生している記録面を含め、全セクターの99.5%におよぶディスクイメージを取得。
– 取得データから、独自形式に対応したカービングによるファイル抽出を実施。
復旧結果
ブルーレイレコーダー独自のファイルシステムにより、ファイル名や構造の保持は困難でしたが、カービング手法を用いることで多数の動画ファイルを抽出できました。
- – 合計7,540件(155.82GB)のファイル取得を完了。
– ホームビデオ等の動画データ(.mts)1,806件(138GB)を確認。
– 抽出した動画の多くで、正常な再生が可能な状態であることを確認。
担当者コメント
本案件は、対象が「ホームビデオ」であったことが幸いしました。テレビ番組の録画データは著作権保護のため暗号化されており、今回のようなカービング手法(管理領域を無視した抽出)では再生可能な状態にできません。また、他社様で復旧不可とされた重度スクラッチ障害であっても、傷の深さや箇所によっては、適切なクリーニングと高度な制御により、今回のように高い精度でセクターを回収できる場合があります。異音が発生した際にすぐ通電を止めることが、最終的な回収率を左右します。
まとめ
ブルーレイレコーダーのHDD故障や、他社様で復旧困難とされたスクラッチ障害でも、諦めずにご相談ください。独自の技術アプローチにより、大切な思い出のデータを取り戻せる可能性があります。
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