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HP SSD CL1-8D128-HP 認識しない症状のデータ復旧

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本記事でご紹介する復旧事例は、HP SSD CL1-8D128-HPです。
HP製PCに内蔵されているNVMe SSDです。

 

中度物理障害(2024年12月)

 

症状/障害判定

認識しない。
簡易診断ではID情報(=シリアルやモデル、容量等のドライブの情報)は読めるが、ユーザーデータを読むことができない。

 

作業期間

納品まで約1週間程度

 

復旧結果

正常なファイルを70GB程度復旧(ファイル数は250,000件程度)
破損ファイルは220MB程度(20件程度)

 

作業内容

復旧対象のSSDは上記の症状欄で記載の通り、ID情報は取得できるものの、ユーザーデータを全く読めない状態でした。
読もうとするとどうなるかと言うと、フリーズしてしまい、それ以降はいかなる動作も受け付けなくなりました。
このSSDのラベルを少し剥いで見ると…

コントローラとして「SM2263XTV」というものが使われいているようです。

同コントローラーはデータ復旧用専用装置「PC-3000 portable III / PRO」に対応していますので、ファームウェア障害の処置を行えます。

(本当はサポートされているのは「SM2263XT」であって、余計な「V」がついているので微妙なところではあったのですが、うまくいきました。)

 

通常のリーディングの方法だと、PC側で「xx番目の番地のデータを読みたい!」とリクエストしても、ファームウェアに問題が発生しているため、データを返してくれずタイムアウトとなってしまいます。

しかし、PC-3000のデバッグ用ローダーをアップロードすることにより、とりあえずSSDのメモリのデータにアクセスできるようになります。このリーディングの方法だと幸いにもSSDはフリーズしませんが、この時点では「xx番目の番地のデータ」がどこにあるのか分かりません。

そこで、SSDのメモリのデータを調べて、「xx番目の番地のデータ」がSSDのメモリのどこにあるのか一覧を作成します。「トランスレイター」のビルドといいます。

このトランスレイターを使用することで、正しい番地の順番でメモリに直接データを読みに行けます。

このようにしてSSDのファームウェア障害をバイパスしてデータを抽出することができるのです。

 

今回はフラッシュメモリの状態も比較的良好で、ドライブ全体の99.5%のデータを回収することができました。

最終的な復旧結果も良好で、無事納品することができました。

 

SSDのデータ復旧は正直難しいことも多いですが、着々と進歩してきています。

SSDでお困りの際は、最新設備を備えているスクラッチラボに是非ご相談ください!!

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