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本記事でご紹介する復旧事例は、SanDisk Extreme Portable SSD (SDSSDE61)です。
近年のSSDは圧倒的にファームウェア障害が多いのですが、こちらは回路故障が多いモデルです。
Gigazine様の記事によると、設計の問題と指摘されていますが、これは本当の話だと思います。
実際にSSDの基板上のコンポーネント(コンデンサやコイル等)が大きめで剝がれやすくなっています。
この製品を分解した様子が上の写真です。M.2形式のSSDと、これをUSBに変換するための基板が中に入っています。
SSD本体に故障が起きてもUSB変換基板に問題が無い場合、USB変換基板のコントローラーがホストのPCに情報を返すので、
– Windowsのエクスプローラーで表示されるがアクセスできない(ドライブレターのみ付与される)
– 「ディスクの管理」画面で開くと一覧に出てこない(容量が正しく認識されてない)
といった現象が見られるかもしれません。
認識できない。分解して診断を実施した結果、回路故障と診断
1週間程度
正常なファイルを800GB程度復旧(ファイル数は36,000件程度)
回路修復後のデータ抽出では、I/Oエラーがゼロだったので完全復旧できました。
内蔵されていたSSD本体です。なんというか余白のあるつくりしていますね。
端子付近を拡大してみると…
Gigazine様の記事のように、明らかに剥れているようなコンポーネントはありません。
(というかあんなに酷く剥れているケースは見たことがありません。あれぐらい分かりやすければ簡単なのですが…。)
ひとつひとつのコンポーネントに対してテスター等を使って点検し、回路のどこに問題があるのか調べるほかありません。
点検したところ、不安定な電位を返すコンポーネントがあり、接触不良を起こしている箇所を見つけることができました。
当該コンポーネントを一度取り外してから、半田を盛って再実装します。
その結果、SSDは正常に認識するようになり、全てのデータを抽出することができました。
この SanDisk Extreme Portable SSD は、回路故障となっているケースが多いです。
この外見のSSDが認識しなくなってお困りでしたら、是非スクラッチラボにご相談ください。