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SanDisk SDSSDHI-960GB 中度物理障害データ復旧

カテゴリ :

症状/障害判定

認識しない。接続音がすることもある。

診断の結果、ファームウェア障害が発生していることが判明し、中度物理障害と判定。

作業期間

1週間程度

復旧結果

正常なファイルを350GB程度復旧

作業内容

復旧対象のSSDをデータ復旧用の専用装置に接続して通電してみると、通信の接続状態は良好のようです。SSD側からはデータのやり取りを行う準備ができているという合図が出ていました。

しかし、ID情報(=モデルやシリアル番号、サイズ等の情報)をリクエストすると、フリーズしてしまい、その後は何も動作を受け付けません。

 

幸いにもこのモデルは確立された対処方法があります。

ケースから内部の基板を取り出し、基板上の端子に配線を行ってデバッグ用のポートにアクセスします。

 

このデバッグ用のポートからファームウェアにアクセスし、「トランスレイター」と呼ばれるデータをビルドします。

トランスレイターは、デバイス内部で扱われるデータの番地とPC側から見える番地を変換してくれるとても重要なデータです。

これがあることによって、PC側で「xx番目の番地のデータを読みたい!」とリクエストされたときに、SSD側は「それはyy番地に置いてあるな」というようにどこの番地のデータを返せばよいか判断してくれます。

 

読み取り速度はかなり遅いですが、不良セクターもほとんどなく、極めて良好な復旧結果となりました。

SSDのセル(データを保持する部分)の劣化具合がそれほど酷くなかったので、お客様がおっしゃるように、時々読み込みがうまくいってPC上で接続音がすることもあったのかと思われます。ただ、それでもデータの吸出しは困難なようでしたので、お役に立てて良かったです。

HDDだけでなくSSDのご相談も是非スクラッチラボへ!!

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