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〖復旧事例〗Colorful SL500|BIOSで認識しないSSDからのデータ復旧

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〖復旧事例〗Colorful SL500|BIOSで認識しないSSDからのデータ復旧

概要

今回対応したのは、Colorful製SSD「SL500」です。ご相談時点ではPCのBIOS画面にまったく表示されず、
SSDがビジー状態のまま固まる中度物理障害が発生していました。

通常のPC操作では対応ができない状態でしたが、秋葉原データ復旧スクラッチラボでは
専用装置を使用してSSDの制御を取り戻し、復旧工程へ進むことができました。

Colorful SL500 SSD本体 外観写真
今回ご依頼いただいた Colorful SL500 本体

ご相談時の症状

PCのBIOS設定画面を開いても、SSDの型番が一切表示されない状態でした。
ケーブルやポートを変更しても改善せず、SSD内部の制御が適切に機能しなくなっていると判断されました。

Colorful SL500を取り外した状態の写真
SSDを取り外して外観を確認した様子

診断内容

専用装置で内部の状態を確認したところ、SSDがビジー状態から復帰できず、
認識できない挙動を確認しました。

物理的な破損は見られず、コントローラーや内部管理情報に問題を抱えた中度物理障害と診断しました。

Colorful SL500の端子やラベル部分の近接写真
端子周辺の状態を確認した様子

作業内容

1. SSDの制御を確保して起動

専用装置を用いて通常のPC起動手順とは異なる方法でSSDを立ち上げ、
ビジー状態をバイパス。その後ファームウェアを改変・制御し、データ領域へアクセスできる環境を確保しました。

2. 不良セクタを避けながら複製を取得

読み取りが可能な領域から順に複製を行い、不良セクタに当たる部分は
スキップしながら進めることでSSDへの負荷を抑えつつデータを確保しました。

Colorful SL500の基板を確認している写真
基板状態を確認しながら複製処理を進めた様子

3. 専用ツールでの解析とデータ復旧

取得したデータを専用ツールで解析し、ファイルシステムの整合性を確認したうえで
フォルダ単位・ファイル単位で復旧可能なデータを抽出しました。

復旧結果

BIOS上では完全に認識されなかったColorful SL500でしたが、
専用装置による制御と段階的な読み出しにより、ドキュメント類や写真データなど
主要なファイルを復旧することができました。

SSDが認識されない状態でも、内部のすべてが失われているわけではなく、
適切な手順を踏むことで復旧できるケースが多く存在します。

技術者コメント

SSDは内部制御に問題が発生すると、BIOS上でまったく見えなくなるケースがあります。

PC-3000などの専用装置を用いることで、データを取得できる可能性は残されています。
認識しない状態で再起動や初期化を繰り返すと状態が悪化する場合もあるため、
異常を感じた段階でご相談いただくことをおすすめします。

SSDトラブルでお困りの際は、秋葉原データ復旧スクラッチラボへご相談ください。

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