【復旧事例】Seagate ST3000DM008|異音が発生したHDDからのスクラッチ障害復旧

ご相談内容
使用していたハードディスクから異音が発生し、データにアクセスできなくなったとのご相談をいただきました。
ご依頼の背景
デスクトップPCの内蔵ストレージとして使用中、突然カチカチという音とともに認識しなくなったとのことです。
診断結果
初期診断の結果は以下の通りです。
- 対象媒体:Seagate ST3000DM008
- 障害区分:物理障害(スクラッチ障害)
- 状態概要:通電時に異音を確認したため開封点検を実施したところ、記録面であるプラッターに磁気ヘッドとの接触による傷(スクラッチ)が認められました。

対応内容
以下の工程で復旧作業を実施いたしました。
- スクラッチ障害専用の処置を施し、磁気ヘッドの交換および調整を実施
- 制御システムを修正し、HDDを正常に起動させることに成功
- 不良セクタを回避しながらデータの抽出を行い、解析ツールにてファイルリストを生成
復旧結果
プラッターに深刻な損傷がある状態でしたが、高度な解析の結果、多くのデータの取得に成功いたしました。
- 第1パーティション:約49万ファイル(91.72GB)の正常な抽出を確認
- 第2パーティション:約11万ファイル(597.03GB)の正常な抽出を確認
- フォルダ構造を消失したデータについても、画像ファイルを中心に別途補完して復旧
担当者コメント
本案件はプラッターに物理的な傷がある「スクラッチ障害」という、データ復旧において非常に難易度の高い状態でした。異音が発生した際にすぐ通電を停止し、ご相談いただけたことが復旧成功の大きな要因となりました。異音がする状態で通電を続けると、傷が広がり復旧が不可能になる恐れがあります。異常を感じたらすぐに電源を切ることを強くお勧めいたします。
まとめ
異音が発生し、他社で復旧不可と判断されたような重度の物理障害でも、適切な処置を行うことでデータを救い出せる可能性があります。大切なデータの消失でお困りの際は、お早めにご相談ください。



