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〖復旧事例〗ST1000LM035|プラッターにスクラッチ傷が発生したHDDからのデータ復旧

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〖復旧事例〗ST1000LM035|プラッターにスクラッチ傷が発生したHDDからのデータ復旧

概要

今回対応するHDDは、Seagate製「ST1000LM035」です。精密診断の結果、
プラッター(データ記録面)に複数のスクラッチ傷が入っている重度物理障害の状態と判断いたしました。
スクラッチは読み取り面そのものが削れるため、一般的な復旧手順では復旧不可能になる障害です。

Seagate ST1000LM035 外観
ご依頼いただいたSeagate ST1000LM035

症状

お持ち込み時点ではドライブが全く認識されず、スピンアップはするものの
データ領域へアクセスできない状況です。分解してプラッターを確認すると、
表面は綺麗ですが、裏面にはリング状のスクラッチ傷が入っている様子が確認できました。

プラッター表面を上から確認している様子
プラッター表面を上から見た状態
照明で照らしながらスクラッチ傷を拡大観察している様子
照明を当てるとスクラッチ傷がはっきり見える
プラッター裏面のスクラッチ傷を角度を変えながら確認している動画

診断内容

プラッター裏面のスクラッチ傷は、致命的なものでヘッドが読み取り不能になるだけでなく、
傷の上を通過するたびにヘッド側もダメージを受けるリスクを持ちます。
さらに再試行を繰り返すと、障害範囲が広がる可能性が高いため、残念ながら裏面からの復旧は断念せざるをえません。

今回はスクラッチが裏面に集中している一方で、表面は汚れがあったものの傷はなかったため、表面のみに復旧範囲を絞りました。

作業内容

1. スクラッチ領域の特定

照明と拡大観察を用いて、スクラッチの位置と深さ、影響範囲を細かく確認します。

2. 不良領域を避けながら読み取り制御

スクラッチが入っている領域(今回は面)をバイパスする独自の手法を用いて、
ヘッドが危険箇所に触れないよう制御しながら、安全な面に対し読み出しを行います。
一般的な自動処理では停止してしまう場面でも、専用装置で細かく条件を調整しながら取得を進めます。

3. 復旧対象領域を可能な限り複製し、専用ツールで解析

読み取り可能な領域を可能な限り複製し、その後専用ツールでファイルシステムを解析します。

復旧結果

スクラッチ障害が発生したHDDは、状態によっては全く復旧できないケースもありますが、
今回は約50%の領域からの読み出しに成功し、依頼者が特に必要としているデータを中心に
多くのファイルを取り出すことができています。

技術者コメント

プラッターに傷が入るスクラッチ障害は、重度物理障害の中でも難易度が高い案件に分類されます。
今回のモデルはRosewood A5というファミリーに属しており、PC-3000の一部機能のサポートがありません。
本来であればこのような50%の復旧結果を出すこともできず、復旧不可になってしまう可能性も非常に高い状態でした。
限られた条件下ではありましたが、独自の経験・ノウハウに基づき復旧に成功することができました。

秋葉原データ復旧スクラッチラボでは、スクラッチ障害や他社で対応不可となったHDDにも
できる限り向き合う体制を整えています。認識しない、異音がするなどの症状がある場合は、
状態が悪化する前に一度ご相談いただくことが安全につながります。

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